2012年05月24日

黄金比という名のブランド

最近、黄金比について書いてある記事をよく見かけるようになった。
例えば『○○社のロゴは何故美しいか?』というような記事等である。

別にそれ自体が問題というわけではないが、
何かと黄金比を神格化してしまい、
結果、バランスが良く見える理由としての黄金比ではなく、
黄金比を使ってるからバランスが良いと短絡的に考えてしまう人も少なくないようだ。

ようするに黄金比のブランド化である。

そうなると今度は、美しさの理由を探すのではなく、
黄金比を使ってるものを探し始め、
『○○の絵画には黄金比が使われていた!』というような記事を見かけるようになる。

実際、そんな記事も既にいくつか目にして思うのが、
美しさというのは感性で感じるものなのだが、
感性の『か』の字もないような、後味の悪い記事にしかなってない。

しかし、そんな記事でも有難く感じる人はいるようで、
そういった“黄金比中毒”な人たちは着実に増えてるようだ。

最近ビックリしたのは、デザインを発注する際に、
『デザインの方向性は決まってませんが、どこかに黄金比を使って下さい』
などといってくる人まで出てきてる始末。
もう、こうなると苦笑いしか出てこない。

黄金比というのは、あくまでもバランスを取る為の手法の一つであって、
べつに黄金比など使ってなくても美しいバランスのものはあるし、
逆に黄金比を使っていても美しくないものは美しくない。

大事な事は、黄金比を使っていようが使ってなかろうが、
それを見た人が美しいと感じるかどうかだと思う。

2012年04月25日

日本円にして約○○円という表現

メディア上で海外の経済等を紹介する時にでる、
『日本円にして約○○円』という表現。

ものによると思うのだが、
これが適さない場合というのもあるように思う。

例えば、貧困層を紹介する場合などだ。
○○さんの給料は○○○(日本円にして約○○円)などと表記されても、
基準がわからないから実感がまるでわかない。

貨幣価値が1/10なら給与は1/10でも同等とは言わないがそれなりの生活が営めるはず。
そういった際には、日本の貨幣価値にして約○○円という表記の方が親切だと思う。

調べるのが手間だったりとか、
より貧困にみせて同情を買わせるためだとか色々と理由はあると思うが、
これじゃ真実は伝わらないと思う。

まぁ、元から真実を伝えようなどという意思がないのかもしれないが・・・

2012年04月05日

デザインという言葉の意味

こんな発言を見かけた。
建築デザイナーの発言。

>デザイン性を重視すると快適性や利便性が損なわれることがありますが、
>両方のバランスを取った提案をこれまでしてきました。

見てくれを重視しすぎるあまり、
快適性や利便性が損なわれるような『外観』を用いる事はデザインではない。
デザイン=外観という間違った観念を、
プロになっても持ち続けてるってどうなの?って思った。

単なる言葉の間違いならいいんだけど、
真意としてデザインそういう意味で捉えてるのであれば、
デザイナーズマンションとかとんでもなく住みにくい場所になる。

この発言をした方は、前後の発言を見る限り、
ちゃんと仕事はやってるとは思うけれども・・・

快適性・利便性・外観など、
それらのバランスをとることこそがデザインなのだから。
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2012年04月03日

デザインが似てるとか似てないとか

去年発表されたロゴで、
佐藤可士和氏によるクールジャパンのシンボルマークが、
日本オリンピック協会のシンボルマークに似てると、
一部から非難を受けていた。

その非難のなかで、ちょっと気になったのが、
日本のデザインは未だに造形性が低く、
海外には通用しないという話。

造形性?
複雑だったら良いのだろうか。

私はロゴにシンプルさを求める。
なぜなら、記憶に残りやすいからだ。
不要なものはできるだけ削り落として、
必要なものだけを残す。

究極なのは日本の国旗。
赤い丸一つで、国のVIを確立するって、
それがどれだけ凄い事か。

複雑な造形は、確かにオリジナリティは出る。
しかし記憶に残りにくい。
記憶に残りにくいという事は、
VIとしては致命的な欠陥だ。

ロゴに必要なのは視覚的なオリジナリティではないと考える。
というよりも、シンプルなロゴは企業と共に成長していく。
そして成長した企業が唯一無二になれば、
必然的にロゴにもオリジナリティは出る。

ダイエーさんのロゴが、
日の丸に酷似してると非難する人はいないと思う。

ロゴのデザインとは、
『意図・目的』がメインであって、
ヴィジュアルはそれを表現する為のものだ。
その意図・目的をベストな形でヴィジュアル化した際に、
必然的に似てくるものもあると思う。

クールジャパンのロゴが、ロゴデザインの意図・目的に対して、
ベストな形だったかどうかは現場にいたわけじゃないので解らないが、
私は、そういうロゴの意図・目的置き去りにして、
造形だけをみて非難する姿勢の方が、
表面だけを捉えて、中身に触れないという、
海外に通用しない典型的な日本人姿勢だと思う。
別に可士和さんを擁護するわけじゃないのだが・・・

まぁ、ロゴ云々以前に、
クールジャパン戦略ってどうなのよ?

微妙・・・だよなぁ・・・。

なんか、電通・博報堂の両社の絡みが見え隠れするんだけど。

2012年03月29日

情報過多の弊害

情報過多ってやつは、広がりを生まない。

例えばiosアプリのなめこが流行っても、
そのブランド名を言える人が何割いるだろうか。

他に音楽なんかもそうだけど、
好きなミュージシャンの同一ジャンルのミュージシャンや、
その人が影響を受けてきたミュージシャンを掘り返したりしてる人が
いったい今はどれだけいるだろうか。

こういう状況下のなかで行うビジネスってやつは、
後が続かず一発当てて終わりになる。まるで宝くじ。

不況不況というけれど、情報過多ってやつも不況の原因の一つだと思う。
情報の海に溺れて満腹状態で、買ってまで情報を入手しようとする人は少ない。

バブル期は違った。
皆が情報に飢えてた。

文明や技術が発達して、凄く良い時代のはずなんだけど、
なんか、やりにくいよなぁ・・・・と感じる今日この頃。
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2011年11月19日

アシックスのサイネージ広告



やっぱり、海外の広告は発想もスケールも全然違うよなぁ・・・と思わされる広告。
こんなサイネージの使い方は考えもしなかった。

ともあれ、日本だとどうだろう。

これだけ大きなモニターを設置するだけで、
仮に一台200万で見積もっても、6台で1200万円。
映像の制作費を300万としたら足して1500万円。
これにプラスして場所代。

十分TVCMが作れて、放映できる予算。

サイネージってその場でしか訴求できないから、
東京国際空港(羽田空港)に設置したと考えても、
年間利用者数が2008年の調べで約6千5百万人だから、
関東地区で世帯視聴率1%が約18万世帯弱と考えられてるTVを、
10%の視聴率でも1週間放映すれば情報訴求人数は確実にTVCMの方が大きい。

そんなことを考えてると、
やはり、サイネージってのは非常に効率が悪い。

と、思うと、企画段階で却下されそうな気がする。

でも、効率は悪いけど・・・
このアシックスのサイネージ広告は素晴らしい。

金の問題じゃないんです。
費用対効果の問題じゃないんです。

こうやって、一瞬でも誰かが楽しめる時間を作った。

それこそが評価されるべきだと思います。
ぶっちゃけ、費用対効果だったらスパムメールが一番効率的な気がする。
でも、誰も楽しめないし、むしろ迷惑というか害でしかない。


国内でも、こういう広告ニュースないのかな・・・
いちおう、アシックスさんって日本の企業なんだけど・・・・。

2011年10月01日

出版業界がやばい

毎年、売上げが下がって、
やばいやばいといわれてる出版業界。

どうも、今年はかなり落ち込んでる模様。

どこの出版社とは言わないけど、
大手がネットなどから二次情報をかき集めて、
それをあたかも取材してきたかのように本にして販売したりしてる現状、
出版業界が再び盛り上がる事はないと思う。

TV業界もそう、最近、ネットの話題をネタにして、
そのネタに対してタレントやコメンテーターがああだこうだ言う番組が増えたよなぁ・・・。
そんな番組から得れるものってなに?

視聴率減ってますと嘆く前に、
やるべきことをやってないんだから当然の結果だと思う。


売上げ、粗利・・・そんなのばかり追いかけてるからこうなる。

2011年08月03日

主観の押し付けってやっぱり嫌という話

最近、デザインコンペのサイトをちょくちょく見ている。

良いなと思えるデザインもあれば、
なんじゃこりゃ?と思えるデザインもあったりして、
色々と見てて面白い。

ただ、非常に気なることがあったのが、
提案に主観の押し付けがあまりにも多すぎる。


『○○は優しさを感じるデザインです。』
『○○は信頼を表すデザインです。』

等など。

全て机上論で自己満足。

自分がそう思ってるだけなのに、
まるで、それが常識かのような提案。
見ててあまり気分は良くない。


人の受け取り方は千差万別である。
私も20年弱、デザインの仕事をしているが、
未だに人の受け取り方ってのはわからないものだなと思う事もある。
マーケティングで統計をとったとしても、
マーケティングとは最大公約数しかでせないため、
大枠はわかっても細かいところまではわかるはずがない。


なので、『自分はこう思います、あなたはどうですか?』という、
相手の意見も聞く耳ってのは必要なものだと考える。

『優しさを感じてもらえるよう、○○をモチーフにしてみました。』
『信頼を表現するため、○○なデザインにしました。』

対クライアントとの意識のすり合わせって、
絶対に必要だと思うし、
デザイナーとクライアントは対等であるべきだと思ってる。

デザイン学校を卒業して、激務の中でもまれて、
自分は特別なスキルを持ってると思い込みたい気持ちはわかるが、
スキルと知識だけじゃ良いデザインなんて出来ないと思う。

2011年03月15日

日本の報道のレベルは最悪だ!!

東日本大震災:福島第1原発2号機で爆発 格納容器損傷か
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110315k0000e040029000c.html

【おちまさとさんのツィートより】
>被ばくの単位なんだがマイクロシーベルトより
>ミリシーベルトに統一した方がわかりやすいんだが。
>1000マイクロシーベルトで1ミリシーベルトでしょ。
>レントゲンが50ミリシーベルトとか言ってたから
>今はまだそこまでもいってないよね?
>1レントゲンとかの単位の方が伝わりやすそう。


なぜ、報道はマイクロシーベルトの単位でしか報道しないの?
それを考えてみて欲しい。

大きな数字が出た方が不安に感じるし、
不安を煽った方が、注目度が上がるから・・・・

もしくは

公の機関の発表がマイクロシーベルトだから、
そのまま何も考えずに情報を垂れ流しているか・・・・

報道もいい加減にしやがれ!!


安全だとは言わない。
だけど、余計に不安を煽るのもどうかと思う。

正しい情報を流すのはメディアの勤めではあるが、
何のために情報を流しているのか考えて報道して欲しいと思う。
誤解や混乱を招くような情報の垂れ流しはそれこそ不謹慎だと思う。

チェルノブイリの惨劇の時に、漏れた放射線は1,750シーベルトという話。
マイクロでもミリでもない。今回の福島原発の事故とは桁が違う。

あくまでも、今の段階ではだが、
最初にリンクした記事のこの情報は正しいと思われる。

>今回の量はその3倍を1時間に浴びる計算になるが、
>保安院は「健康に直ちに影響を与える量ではない」としている。

(※3/15 13:45現在 記事が改ざんされこの文章は消されてます。)

ところが、その記事を読んだ最初のイメージでは、
上記情報は『安心させるために嘘言ってるんじゃないの?』としか捕らえられない。
こういう表現を平気で行なってるライターを、
本当にプロのモノ書きと言って良いのだろうか?
クリエイティビリティの欠片も感じられないし、
逆にこれにクリエイティビリティとがあるというのならば、
悪意以外の何者でもない。


正直、何が正しいかどうかも怪しいし、
安心するのはまだ早いのも確か。

原発付近の住民の方は、
アホな情報に翻弄されず、どうか取り乱さないで欲しいと思う。
慌てず、一番信頼できそうな情報を選別して行動して欲しいと思う。


ってか、普段から報道は嫌いだけど、
今回ほど、憎たらしく感じた事はない。


何度でも言う。
日本の報道のレベルは最悪だ!!



【追記】

本ブログ記事投下後、リンク先記事が改ざんされました。
よって知らないうちに、私は嘘吐きにされました。

なんで、黙って改ざんするの?
改ざんするなら、改ざん前の記事も残して欲しいと切実に思う。

2011年03月12日

今、NHKや国を叩く時か?

■原発の危機報道 フジテレビに完全敗北したNHK
http://npn.co.jp/article/detail/54299274/

タイトルからして、悪意を感じる。
最悪の記事だと思った。

国民を混乱させないように注意して情報を流してたNHKや政府。
一方、他者より先に特ダネを入手しようとして動いていた民法。

確かに情報に差は出てるが、
これは、あからさまに違う目的に向って動いてるだけだ。
別にNHKは敗北したわけじゃないし、最初から競ってないはずだ。



上記リンク先の株式会社フェイツ!!
産経と取引があるからフジテレビをヨイショするとか。
ここの編集は、この非常事態に何考えてこんな記事かいてやがる!!

報道メディアとして、この対応はどうなの?
もの凄く、常識を疑うというか、節度が無いというか。



非常に、気分悪いです。